抗がん剤治療とは?副作用や服用期間など。

抗がん剤治療とは?

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手術治療や放射線治療が、原発がんに対する局所療法であるのに対し、抗がん剤治療は 全身の広い範囲にわたり効果が期待できることから、全身療法と呼びます。抗がん剤を血液に入れて全身に行き渡らせます。

 

実際、原発がんがごく小さな初期の段階から、がん細胞はすでに血液にはいりこんでいて、手術で治癒できると診断される患者の7割は、血液中にがん細胞が入ってしまっているといわれています。

 

抗がん剤治療とは?副作用や服用期間など。

 

だからといって、必ずしもこの血中のがん細胞が、他の臓器に転移をするわけではありません。転移の可能性を考えて、また転移を予防する目的で、抗がん剤治療を行います。転移があったとしても、転移がんがごく小さいうちは、活発に細胞分裂をしているうえ、薬への耐性が低いので、抗がん剤治療の効果が期待できます。

 

がんが転移し、固形がんをつくってしまうと根治は難しいのですが、残っているかもしれない、ごく小さな転移がんをなるべくなくすために、ホルモン剤や抗がん剤を使って薬物療法を行います。全身の転移がんに対して行われるこの治療を、全身補助療法と呼びます。

 

全身補助療法のうち、最近では、手術前に抗がん剤を投与することで、ごく小さな転移がんを前もって治療しておくという術前化学療法をとることもあります。ごく小さな転移がんに対して、より早い治療がなされるので効果が高まります。

 

この療法によってがんが縮小すれば、切除範囲が最小限で済み、臓器を傷つけずに済む可能性が高まります。また、手術によって血管などが破損される前に、抗がん剤治療を行うことになるので、原発がんに薬剤の効果があるかどうかを確認できるメリットもあります。

 

 

一方、抗がん剤が効かなかったために手術前にがんが進行してしまう、抗がん剤が手術の合併症を引き起こしてしまう、手術前の病理診断が正確にできないなど、問題点もあります。

 

がんがすでに転移、再発したことが明らかになった場合も、やはり抗がん剤治療を行ないますが、根治することは難しいため、この場合は、がんの進行を遅らせ、患者の命をのばすことに重点をおいた治療となります。


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