がん医療の未来について

がん医療の未来について記事一覧

がん医療における患者の権利とは?

欧米では、患者の人権擁護が確立されていますが、それには歴史的背景が関係しています。1940年代ヨーロッパで、ナチスがユダヤ人に対して行った、大量虐殺と人体実験を省みて、1947年にニュールンブルグ綱領が作られました。これにより、臨床研究において被験者の意志を重んじ、被験者に被害が及ばないように保護さ...

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医療においてのエビデンスとは?

かつて医療が、その医師の経験、学習、あるいは直観をもとに行われていた時代がありました。そのため、医師や地域によって、診療内容や治療法が大きく異なっていました。このことは、アメリカの内科医、ルイス・トーマスが「医学はもっとも野蛮な科学である」という言葉で指摘しています。しかし時代は変わり、現在では医学...

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EBMによるがん治療の進歩について

EBMの普及により、医療全体が標準化され、がん治療の水準もあがりました。しかし、別の問題もでてきました。かつては医師の多くが、手術が困難なほどがんが進行した患者に対し、今後の病状や余命に言及せずに、その場をしのぐ話をして対応していました。しかし今では、がんが進行し治癒する見込みがない患者に対し、手術...

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都市部と地方の医療水準の格差について。がんの専門医も不足している

2006年日本で定められたがん対策基本法は、がん医療の標準化、がん研究の推進、患者の意志を尊重した医療体制の整備の3つを基本理念としています。しかしながら、がん専門医とその設備が揃う都市部と、常に不足している地方とでは、医療水準に格差があります。がん専門医の絶対数も足りていません。さらにがん検診の普...

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治療装置の専門医は、わずか20人しかいない

がん対策基本法に基づき、国内では2007年にがん診療連携拠点病院の整備がはじまりました。現在ではその数は確実に増え、390か所を超えているものの、がん専門医の数は不足しているのが現状です。とくに、がん薬物治療と放射線治療の専門医が足りていません。がん薬物療法専門医は585名(2012年現在)で、数と...

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イギリスの国立医療技術評価機構(NICE)について

イギリスには国立医療技術評価機構(NICE)という機関があり、公的な医療の下での薬、医療機器、治療方法に関して基準を設けています。NICEは政府や公的医療機関から独立した法人なので、これらから関与をうけることはありません。NICEは薬や治療法にたいして、その効果だけでなく、経済性も評価しています。新...

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がん治療の費用対効果について

イギリスのように費用対効果を考慮した医療政策を行っている国があるのに対し、日本では費用対効果に視点をおいて医療保険の適用を決めるシステムはありません。しかし、限られた医療財政の中で、今後は費用対効果の高いところに医療資源を配分できるようなシステムづくりを早急に行っていく必要があります。費用対効果の低...

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がん治療の限界を知る

「医療技術の進歩によって、不治の病といわれた患者にも救いの手が差しのべられるようになった。しかし、その頃から患者と医者の間でたたかいがはじまった。協力と信頼がもっとも必要な場であるにもかかわらず、お互いに尊敬どころか不信感ばかりを募らせるようになったのだ。」これは、クラウンドクターと呼ばれるアメリカ...

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