がん幹細胞の特徴の見分け方とは?

がん幹細胞の特徴の見分け方とは?

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がん幹細胞は、大腸がん、すい臓がん、肺がん、肝臓がん、乳がん、脳腫瘍や血液がんなど多くのがんから発見されています。ハイデルベルグ幹細胞研究所のトランプらは、がん幹細胞から生まれて、血管、リンパ管などに入り込んだ細胞だけが、転移能力をもつがん幹細胞であるだろうといっています。

 

研究所では、乳がんの進行している患者らから、治療後、血液を集め、血中の腫瘍細胞を取り出して培養することに成功しました。それをマウスに注射したところ、マウスの骨に腫瘍が形成されたのです。

 

がん幹細胞の特徴の見分け方とは?

 

この実験では、患者の血液中の、ごくわずかな細胞に転移能力があるとわかったのですが、これらの細胞は原発がんから剥がれ落ちて、血管内に流れ込んだ、がん幹細胞であると考えられました。

 

トランプらはこれまで、がん幹細胞を培養し、マウスに移植することに成功しなかったがために、がん幹細胞が腫瘍をつくるということの証明ができなかったのですが、この実験の成功で、ようやく世の中に証明することができたのです。

 

 

では、がん幹細胞をその形状から見分けることはできるのでしょうか? 実は細胞の形状を丁寧に観察すると、がん幹細胞の外殻から、たんぱく質のようなものが突き出ているのがわかります。これは特殊な構造なので、他と見分ける際の大きな特徴となります。あたかも指名手配犯の顔の特徴のようです。

 

現在トランプらは、このがん幹細胞から突き出しているたんぱく質の正体を調べようとしているところです。これがわかれば、乳がん転移の真犯人である、がん幹細胞を“指名手配”することができ、これをうまく捕まえることができれば、乳がんの転移を食い止めることができるようになるかもしれません。


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