細胞分裂の異常とガン細胞について

細胞分裂の異常とガン細胞について

このエントリーをはてなブックマークに追加  

DNAが損傷したときチェックポイントだけでなく、紡錘体チェックポイントなるものもあります。紡錘体とは、細胞がわかれるとき染色体を均等に細胞へ分けていくものです。紡錘体は、ふだん細胞内に存在しませんが、細胞分裂の時に出現します。

 

染色体はS期に2倍に増えていきます。そしてM期では、中心に紡錘糸がひっついて、染色体を真ん中に集め形を整えます。すると紡錘体チェックポイントが染色体の増殖及び染色体を整えたと認識し、それらを分配するように命令します。

 

この命令を感じた紡錘糸は、染色体の両側を引っ張って、上手に均等に均一に、2つにわけます。紡錘体が2つの染色体が2つの細胞へと分けられていく。そうしていくことで、細胞はどれだけ繁殖していっても同じ遺伝子を伝えていくことができるのです。

 

細胞分裂の異常とガン細胞について

 

ですが、がん細胞には、細胞が分裂した後、染色体が均一に分配されず、染色体の一部がなかったり、あるいは余計なものがひっついていたりします。がん細胞ではこのようなことがおこっています。

 

これは、紡錘体チェックポイントで、異常が起きていると言われています。本来なら紡錘体チェックポイントで複製された染色体が整頓されてから始まりますが、そのチェックポイントが正常でないため、DNAが正常に複製されず、古い染色体と新しい染色体がごちゃごちゃのまま、整頓と分裂がおこなわれてしまいます。紡錘糸の引っ張る力は絶大なため、染色体は引きちぎられ、まったく違う染色体が分けられていきます。この状態を、がん細胞の染色体不安定性といいます。

 

 

ただし、この状態は初期のがんではみられず、がんが悪化していくにつれ、だんだんと正体を表していきます。この状態は、がん細胞を特徴を顕著に表すことができます。ある実験では、ひとつの細胞が繁殖するのに必要な遺伝子は周百の遺伝子だけでいいということはわかっています。ということは人間の遺伝子は、2万5000と言われているので、95%の染色体がなくなったとしても生きていけるということです。

 

がん細胞は染色体が均一に分配されなくても、分配後の細胞は殆どの確率で生きていられるということです。生育に必要な遺伝子がなかったらもちろんがん細胞も死にます。ですが1個でも生きていられたら、永遠に増えていきます。その細胞は役割すらなく、能力は破壊し尽くすしかないという特徴があります。

 

1回こんなものが生まれてしまうと、これを繁殖させるために機能していくので、どんどん体は衰退していくということです。


このエントリーをはてなブックマークに追加