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ガンは、いつ誕生したのか?

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1859年頃のことです。博物学者であるイギリス人のチャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ウォーレスはそれぞれが別々に、進化論、いわゆる進化の「自然選択説」を唱えました。 彼らは、いろいろな生物の生態を観察しつづけ、そして実際に得た知識を総合し、さらにマルサスが唱えていた『人口論』からヒントをもらった結果、この説にたどりつきました。

 

進化論とは、「生物は、環境に適している性質をもった個体だけが生き残り、より多くの子孫を残すという過程」ということで、要するに、「自然選択」を繰り返し、進化を少しずつしてきたという見方です。

 

現在では、地球上に存在するすべての生物──細菌から人間までのすべて──の祖先は、同じものであるということが信じられています。なぜかというと、それらを形作っている分子には非常に多くの共通点があり、とても偶然とは思えないからです。

 

ガンは、いつ誕生したのか?

 

なので、生物の進化の歴史は、1本の幹からたくさんの枝を伸ばした巨木に例えられることが多いのです。では、いろいろな生物が進化してきたなかで、病変、つまり「がん」や「腫瘍」というものはいつ生まれたのでしょうか?

 

身近な生き物を例にあげますが、ペットのイヌやネコ(どちらも生物分類上はヒトと同じ哺乳類にあたります)もがんになることがあるというのは、皆さんもご存じでしょう。後から述べるように、同じ哺乳類であるマウスや、鳥類のニワトリもがんになることがあるので、その腫瘍はよく研究材料になってきました。

 

 

時代をさかのぼると、恐竜(爬虫類)の化石からも腫瘍の痕跡が発見されています。さらに下等な脊椎動物である魚類にも皮膚がん(メラノーマ)が発生することはよく知られていることです。

 

さらに言うと、無脊椎動物であるショウジョウバエ(節足動物)や植物からも腫瘍が見つかっています。これらは進化の巨木のなかでも、かなり古い時代に枝分かれしている生物たちです。


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